No.011 ゆっこさん&末っ子くん(5歳)

11ゆっこさん

 

 3人目のお子さんを布おむつで育てたというゆっこさん。布おむつを着けた末っ子くんをだっこしたときの感触が紙おむつと違ってやわらかいというか不思議な感じだったこと、その感覚がずっと残っていて、産後落ち着いてから布おむつをはじめました。「お姉ちゃんとお兄ちゃんは紙おむつでし、布おむつのことはまったく知りませんでした。でも、やってみようかと迷っている事があるんだったらやってみようと思って」と、mixiの布おむつオフ会に参加して情報を集め始めたそうです。

「布おむつは”子どものため”とかじゃなく、完全にわたしの趣味でした。それに子どもと夫をつきあわせた感じです(笑)」と話すゆっこさんは布おむつオフ会に参加して他のお母さんと交流をしたり、カバーを手作りしたりして布おむつ育児を楽しんだそうです。

 そんなゆっこさんが気になっているのが卒おむつのこと。布おむつやおむつなし育児をやっている人の中でどうしても卒おむつの時期を競いあうような風潮があって、それはあまり好きではなかったと言います。実際にゆっこさんの末っ子くんは、紙おむつで育ったお兄ちゃんお姉ちゃんと卒おむつの時期は変わらなかったそうです。

「布おむつだからといって早く外れない子もいます。きっとその子の『時期』がまだ来ていないだけで、自分の子どもの遅れを否定されているような、また育児に失敗したかのような敗北感を味わうことはないんだよと伝えたいです」と話すゆっこさんに当時のお話を聞いてきました。

 

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Q.自己紹介をお願いします。

 

 ゆっこです。中学2年の男の子、小学4年の女の子、年中さん(5歳)の男の子の3児の母です。仕事に復帰して3年目です。

 

 

Q.布おむつはいつ使っていましたか。

 

 末っ子に使っていました。上の子2人は紙おむつで育てました。

 

 

Q.布おむつにしようと思ったきっかけを教えて下さい。

 

 3人とも別の産院だったのですが、末っ子を産んだ産院が布おむつを使っていたんです。抱っこしたときの感触が紙おむつと違って、やわらかいというか不思議な感じで、その感触がずっと残っていました。

 上の子2人が紙おむつオンリーだったので、布おむつについてはまったく知りませんでした。産院が布おむつを使っているということも産んでから知って、最初は当て方も知らなくて戸惑いました。

 退院してしばらくは紙おむつを使っていました。2ヶ月くらい経って、少し落ち着いてきたころにmixiの布おむつコミュを見つけてオフ会に参加して、いろいろな方の話を聞いているうちにできそう、って思えました。最後の子どものつもりだったので、やってみようかと迷っている事があるんだったらやってみようと思ってはじめました。

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Q.それからどうしましたか。

 

 ネットや本などで情報を集め始めました。どういうカバーがいいかとか、何を準備すればいいのかとか。

 一番はオフ会に参加してみなさんの話を聞いたのがよかったです。それまでは白いシンプルなおむつカバーしか知らなかったけど、海外もののカバーや手作りの可愛いカバーを見せてもらったりしました。

 布おむつをはじめるにあたって、一番疑問で、心配だったのはうんちをした後のおむつはどうするかということでした。紙おむつだと使用したおむつは捨てますが布はそうではありません。オフ会で聞いたら、洗濯もそんなに大変じゃないし、特別なことはせず合成洗剤で洗っているという方もいました

 

 

Q.最初に準備したものを教えて下さい。

 

 エンゼルのカバー5枚、成形おむつ20枚くらい、うんちキャッチ用のメッシュ、マイミクさんから譲ってもらったカバーが3〜4枚です。

 

 

Q.いつから布おむつにしましたか。

 

 3ヶ月くらいから布おむつを始めて、夜もお出かけも全部布にしました。

 

 

Q.それは思い切りましたね。

 

 紙おむつを使うと、どうしても自分がラクな方に流れちゃうと思って。それでいっきに全部布おむつに変えました。

 ただ、子どもを一時保育にあずけるときと実家に行くときは紙おむつでした。実家ではトイレで布おむつを洗うのは抵抗があると言われたので紙おむつにしていました。

 また災害用にと思って、紙おむつを1パック用意していました。こちらは開ける前にサイズアウトしたので知人に譲りました。

 

 

Q.布おむつでよかったことを教えて下さい。

 

 布おむつのオフ会で友だちが増えたことです。それまで自分は自然派ではなかったけれど、布おむつを使っている方は自然派の方も多く、洗濯方法、料理や食べ物にこだわっている方もたくさんいて、いままで触れることのなかった意見を聞くことができ良かったです。

 布おむつは“子どものため”というよりも、自己満足で楽しんでいました。自分がやってみたいと思っていたことをやれている感じがありました。それまで紙おむつを使うのが当たり前で、主体性なく普通に紙で来ていたのが、今回は自分で布を選んでやっていけた感じ、育児を選んでいる充実感がありました

 さらにカバーを手作りするようになってからは、息子が自分のつくったおむつカバーをつけているのを見て、可愛いなぁ・・・というその満足感が大きかったです。

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「保育園でも使ってもらっていた自作のおむつカバーです。なかなか捨てられなくて、未だに保管しています」

 

 

Q.心配だった布おむつの洗濯はいかがでしたか。

 

 想像していたほど大変ではないなと思いました。うちではうんちをした布おむつは一度トイレで下洗いしていましたが、何回も洗うので、うんちを洗うのにもだんだん慣れてきました。布おむつを洗う手間は確かにあります。でもそれが大変だとは思いませんでした。ありがたことに旦那も抵抗なくやってくれました。

 

 

Q.では、布おむつで大変だと思ったことはありますか。

 

 大変だったことはそんなにありません。紙でも漏れるときは漏れて総着替えです。荷物の量も気になりませんでした。

 それでも紙おむつよりは漏れることもあってそんなときは旦那に「紙にしたら?」と言われることもありました。

 最初は成形おむつを使っていて、漏れるようになってきたのをオフ会で相談したら、輪おむつがいいよという話を聞いて、ドビー織りの輪おむつを譲ってもらいました。

 どれが一番吸水性が高いだろうかと家で実験したことがあるのですが、ドビーの輪おむつ>成形おむつ>さらしおむつの順でよく吸いました

 

 

Q.紙おむつと布おむつで違いはありましたか。

 

 どっちかというと紙の方が肌が荒れやすかったです。紙おむつはかゆそうでしたが布は夜3枚重ねにしていてもかゆがりませんでした。

 

 

Q.布おむつはずれに関してはいかがでしたか?

 

 末っ子は3歳手前ではずれました。布だからといって早いわけではない、上の子たちと同じ感じでした。時期は紙おむつを使っていた上の子たちよりもちょっと遅かったくらいです。

 私にとって布おむつは育児を楽しむためにやっていることでした。

 だから、布おむつ同士なのにどこかでこう「早く外す」というのを競い合うというのか、そういう風潮があるのに疑問を感じていました。布おむつ育児自体は楽しんでいましたが、外れるのが他の布おむつユーザーの人に比べて遅かったことで、自分の子どもの遅れを否定されているような、育児に失敗したかのような敗北感を味わっていました。でも振り返ってみると、その子の『時期』が来ないと外れないのじゃないだろうかと感じています。

 だからこれを読んでいる布おむつユーザーの方で、卒おむつの時期が遅く疎外感や挫折感を感じている方がいるとしたら、そんなふうに感じなくていいんだよと伝えたいです。布おむつをつかっているみんながみんな、卒おむつが早いわけじゃない。まわりと比べなくていいんです。基本的に育児は相対的に捉えるべきで、抱っこの方法や排泄の方法で発達の早い遅いはそれ程影響されないのではないか、長い人生の中での、ごく数ヶ月の卒業時期の早い遅いを競わなくてもいいのでないかと思っています。

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Q.布おむつ生活を振り返っていかがでしたか。

 

 布おむつに出会えたおかげで、普通に生活しているとつながれない人とつながれる、それが醍醐味でした。他の母親同士の集まりにも参加しましたが、布おむつって話題が深くなりやすく、普通のママ友より深いつながりかなって。その時に知り合った方とは今もおつきあいがあります。

 だから私の場合は、布おむつ、母の趣味に旦那と子どもが付き合わされた感じで(笑)

 遠出してオフ会に参加したり、自分でも開催して、月に1〜2回はオフ会に参加していました。普段、育休中は結構暇をするんですけど、おかげで楽しく過ごせました。

 

 

Q.オフ会の良さはなんですか。

 

 じっさいに布おむつを使っているお母さんに話が聞けること、出会えることです。またネットでは情報は集まるけれど、本当にどれが良いかわかりません。カバーもその子によって足回りのサイズが違ったりもします。オフ会に行くと、みなさんいろいろなカバーを持ち寄ってくれるので、実物を見てフィット感を確かめられるし、使った人の意見を聞けるから、ひとつの場所でいろいろと情報が集めやすかったです。

 

 

Q.布おむつ育児でおすすめのグッズなどあれば教えて下さい。

 

 うんちが固まっていからだったら、エンゼルの外ベルトタイプのカバーが使い勝手が良かったです。半年すぎるくらいからは自分で作り始めて、それ以降はほとんど自作のカバーで、サイズ80〜95くらいまで作りました。

 自作のカバーでよいのは足回り、腰回りなどを子どもの体型に合わせられることです。いろいろ試行錯誤しながら手作りを楽しみました。たとえば、中に挟む透湿撥水布というのがあるのですが、それはフリースなどに比べて薄いのでスナップボタンが子どもの腰に擦れて赤くなってしまうんです。なのでそうならないうボタンホール作ってみたり、その部分だけ生地を厚くしたりといろいろ工夫しました。

 2歳から保育園に通わせていたのですが、自作のサイドスナップ式のカバーも対応していただけたのが良かったです。保育園によっては布おむつが不可だったり、サイドスナップのカバーは先生が使い慣れていなくて不可だったりすることがあるので。

 

 

Q.布おむつに興味のある人に向けて一言お願いします。

 

 そんなに布おむつって大変じゃないですよ。カバーを手作りするのも楽しいですし、布おむつを通して話が広がるのも楽しいです。おむつはずれの時期を気にせず、やってみるのもいいと思います。

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Q.どうもありがとうございました!

 

取材日時2013年1月

 

 

 

 

 

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